山アジサイの育て方

山アジサイの四季
3月上旬より生育をはじめます。中、下旬頃には、ツボミを見せ始め、5月中旬〜 6月上旬に花を咲かせます。花期は1ヶ月くらいあり、長い間花色の変化を楽しめ ます。
5〜7月までの間が増殖に最適の時期になります。挿し木をすれば簡単に増やすこ とができます。10月下旬〜11月上旬ころまで生育し、その後は葉を落として、 3月上旬まで休眠します。


育て方
(1)光(置き場)
半日陰を好みます。光が強すぎた場合は、葉の一部が赤茶色に染まってきますので、 目安にしてください。少し暗いめで咲かせた方が、花色に濁りが出ずきれいに咲きます。

(2)
水を好みます。生育期には、1日に1〜2回与えます。(鉢植えの場合)
水切れは、最悪の場合、枯死に至ることもありますので、注意してください。 栽培中たった1回の水切れでもダメージが大きい場合が多いので、気を付けてください。 腰水栽培も有効な手段です。この場合、夏期には水が腐りやすくなりますので、灌水の際、水が入れ替わるくらいたっぷりと与えてください。

(3)肥料
少量の固形肥料と、必要に応じて(4月中旬頃と9月上旬)液肥を与えると良いで しょう。ただ、アジサイは品種にもよりますが、かなり大きくなるものも多いので、少し小さめに育てたい場合は、肥料は控えめにしたほうがいいでしょう。与える肥料は、市販されているもので充分です。(ハイポネックス、マグアンプK、グリーンキング等)

(4)用土
 赤玉土…1、鹿沼土…1 の混合土
 スーパーK…1、赤玉小粒…0.5、鹿沼小粒…0.5の混合土
(当園が使用しているのは、Bの混合土のほうです。)
花色を美しく出すためには・・・
 青色にする → 用土にピートモスを混ぜる
 赤色(ピンク)にする → 用土に灰・腐葉土を混ぜる

(5)病害虫 葉ダニに気をつけましょう。4月〜10月まで月に1度、殺虫剤、殺菌剤を施して予防してください。


栽培のポイント
なによりも水を切らさないこと。水のやりすぎを心配する必要はありません。 また、冬の休眠期にも水をやる必要があります。夏の生長期ほどではありませんが、用土が乾く前に水を与えてください。 山アジサイは寒さに強い植物なので、鉢が凍りついても大丈夫です。


山アジサイの楽しみ方
鉢やプランターに植え込んで、大株に仕立て上げますと、花時期にはなんともいえ ない風情のある花姿を楽しめるのが山アジサイの良さですが、その他にも、庭植え にして、自然風を楽しんでいただくこともできますし、他の山野草などと混植して盆景風に作り上げることもできます。 西洋アジサイにはない、日本的な美しさが山アジサイの醍醐味といえます。


商品がお手元に届いたら・・・
9月中旬から落葉するまでは、充分光にあててください。3月上旬になったら、植え替えをしましょう。現在の苗から15cmほど伸びて、花が咲くことになります。
年に1回の植え替えも上作していくためのポイントの1つです。